シュガーレスなシガーロス



真の方々のように全裸にはなりませんでしたが、シガー・ロスのコンサートに行ってきました。うん、“ライヴ”でも“ギグ”でもなく、紛れもない“コンサート”でしたね。レディオヘッドから約2週間ぶりの国際フォーラム。彼らはやっぱりホールの会場で観るのが一番気持ちEと分かっていたので、追加の新木場は完全に無視。係員がすべてスーツ着用で、静謐なふいんき(←なぜか変換できない)をたたえたこの会場は、シガー・ロスにぴったりなんです。

前日の新木場の不評や、ヨンシーの喉不調(日本の空気が悪すぎるのでは…)、主要サブ・メンバーの欠席など、不安や懸念はいろいろあったものの、良かったでヴァインズ。初っぱなの“Heysátan”では日頃の疲労が溜まっていたので、瞳を閉じてアイスランドの幽玄な世界へとナイス・トリップしてしまいましたが、“Glósóli”後半の爆発的なアンサンブルで見事復活。続く“Ný batterí”イントロでの、ヨンシーの暴力的なまでにディストーションの利いたボウイング奏法(ギターをチェロとかの弓で弾くやつ)と、ステージ後方のモノクロの映像で釘付け。この時点でフジのマイブラは超えたかな。空気の読める客と読めない客の差が激しくて、メンバーもオーディエンスもしどろもどろだったけど、後半につれてぞろぞろとスタンド・アップしはじめ、“Gobbledigook”では紙吹雪も相まってオール・スタンディング&ハンド・クラップの大団円。アンコールも圧巻の一言でした。

ただ、YOU TUBEとかで海外の映像を沢山見てたから期待したのに、ホーン・セクションもストリングスもバック・コーラスも無し。というか、終始メンバー4人のみっていうのはちょっと肩すかしを喰らったなー。音響はもちろん申し分ないし、楽曲の再現度も高かったけど、不完全燃焼の感は否めない。それと、とりわけ『残響』のナンバーのリアクションが大きいということは、新譜しか聴いていない輩が多かったのでしょう。と、まあ思うところは多々ありましたが、楽しめましたよ。2005年を見逃している僕としては、次はやっぱり「森の中」で鑑賞したいもんです。むしろ、国家危機のアイスランドにいくらか募金しても構わないので、日本でも実現してください。

NSKDにwktk


クールにおいて絶対に観なければならないドラマといえば、“読了後に100%ハヤシライスを食べたくなる物語”こと『流星の絆』を置いて他にない。まず、東野圭吾×クドカンという珠玉のコンビもヤバいけど、数々の名作を産み落としてきたTBS金曜22時という時間帯がヤバい。主要人物のアリアケ兄弟がどちらもJ事務所タレントというのは腑に落ちないが、クリント・イーストウッドも認めた演技派の二宮と、『ラスト・フレンズ』のDV野郎、及川宗佑役の怪演も記憶に新しい我らがNSKDというキャスティングには否が応でも期待。戸田恵梨香もなかなかハマり役だと思うし、中島美嘉が『私立探偵 濱マイク』(死ぬほど観た)から6年振りとなる連ドラ出演というトピックも見逃せない。これは久方ぶりに傑作ドラマの臭いがしますぞ! でも、クソみたいなオリジナル・ストーリーでお茶を濁すのだけは勘弁。

というか、『CHANGE』ですら主演のキムタクの写真を一切公式HPに使わせなかったJだが、このドラマのHPでは珍しく使わせているのにビックリ。まあ、戸田ちゃんだけじゃ設定的にムリがあるからでしょうが、写真の解像度に差が(↑)ありすぎてクソワロタwww 『百夜行』も再放送してたし、未曾有の東野圭吾フィーバーですなあ。『百夜行』といえば、オンナ座頭市を観に行く無謀な輩はいらっしゃるのでしょうか?

P.S女性誌の方ではない)
中島美嘉って、“ONE SURVIVE”のころが一番可愛いですよね。
これはプロモのナマ足がネ申すぎた。


わりとNo Surprises


 ディオヘッドのジャパン・ツアー最終日、国際フォーラムのチケット難民の数はハンパじゃなかったなー。夜なべで作成したであろうお手製のプラカードの数々を俯瞰するだけで、チケット保有者の自分はなんだか偉くなった気分に(すんません)。そんな最中、ピチピチ(死語)のギャルにチケットを取ってもらっていたらしく、余裕綽々の表情で会場入りする某大御所CMディレクターの御姿(笑)。なんでもオークションでは最前列のシートが¥90,000の値段が付いたとかで、もはや前代未聞のプレミア・ライヴっぷり。チケットも無いのに、昼間っから往生際悪く有楽町を徘徊していた友人(前座終了後の急遽当日券販売という事件に、負け組から一気に大逆転。定価で10列目のシートGETという“Lucky”に見舞われやがった!)と今生の別れを果たし、いざ指定の席へ。なんと、昨年のMUSEの時とまったく同じ列でした。

前座のモードセレクター、さいたま初日よりずっと良くなってましたね。VJの完成度が相変わらず高く、既視感があるのは例の困惑モンキーぐらいで、映像のヴァリエーションがやたらと豊富。今週末のDIESELでは、貫禄すら漂うんではないでしょうか。で、レディオヘッド。さすが最終日だけあって終始リラックス・ムードで、トムさん超饒舌です。前座の彼らにも賛辞を贈っちゃいます。「これがファイナル・ショウだ」なんて思わせぶり発言もしちゃいます。ペンキの飛んだボトム(UCとヒスのコラボで、現地調達だとか)に、6日分持って来たんジャマイカとしか思えない、お馴染みの黒のフレッド・ペリー着用しちゃってます。3曲目に“Just”が来て、早速テンションがあがっちゃいます。もうツアーも終わりなので、セットリストも貼っちゃいます。

10月8日 東京国際フォーラム・ホールA

01.15step
02.Airbag
03.Just
04.All I need
05.Kid A
06.Reckner
07.Talk show host
08.In limbo
09.Weird Fishes / Arpeggi
10.The Gloaming
11.A Wolf At The Door
12.Faust arp
13.Bullet Proof...I Wish I Was
14.Jigsaw Falling Into Place
15.Optimitic
16.Nude
17.Bodysnatchers
-en.1-
18.You and whose
19.Videotape
20.Paranoid Andoroid
21.Doller And Cent
22.Everything In Its Right Place
-en.2-
23.Cymbal rush
24.There There(Go Slowlyから急遽変更)
25.Blow Out

ラストを飾った“Blow Out ”がフィルのドラミング含め凄まじくかっこよかったんですが、前日にも演奏したというのを知っていたので、個人的に一番「キターーーーーーーーッ!!!」と目薬を差したくなったのは、“A Wolf At The Door”だろうね。あと、前半に演るのが定番だから聴けないと思ってた“There There”が最後にまた聴けたのは嬉しい誤算(“Go slowly”も聴きたかったけども)。やっぱり『Hail To The Thief』が一番好きなんだろうね。“You And Whose Army?”の通称「トム・カメラ」(写真)もきもくて良かった。まあ、最終日だからって鬼のようなセトリにはならなかったわけで。少々サプライズ感には欠けるけど、最高峰の音響も相まって素晴らしかったわけで。“Planet Telex”と“Fog”と“Karma Police”と“No Surprises”を全部唯一プレイした大阪2日目がヤバすぎるわけで。というわけで、コミュのネ申から拾ってきた。


ちょwwwさいたま初日オワタ\(^o^)/
とはいっても、“15step”〜“There There”〜“The National Anthem”というスタートの興奮度は間違い無く一番だったと断言できる。と思ったら、大阪初日と一緒。やっぱりさいたま初日オワタ\(^o^)/

それにしても、今回の6公演で披露された楽曲総数およそ50曲。中堅バンドですら、アンコールまで同一セットの予定調和が大半の中、これだけのビッグなバンドがここまでやってくれるのは本当に凄いことです。「ファン思いのバンド」って、こういうことを言うのでは。今思えば、<サマソニ2003>も大阪と東京で10曲違いますからね、恐ろしすぎます。ここで、文字通り穴が空くほど読んだ、2003年の『snoozer』夏フェス増刊号で感銘を受けた、編集長のレディオヘッド記事を引用させて頂こう。

「〜〜その日にしか演奏されなかった曲がそれぞれ10曲もある。こんなことをさらりとやれるバンドが何処にいるのだろう。おそらく、誰もが『やった! あの曲が聴けた!』と小躍りし、「あの曲、聴きたかったのに!」とちょっとした不満を漏らしたに違いない。(中略)誰もが100%満足出来るはずもないし、誰かが一人だけ酷い目に会うわけでもない。それは、誰もがそれぞれの生を一度しか生きることの出来ないことは、実はとても大切なことであることに、とてもよく似ている。勝ち組と負け組? そんなものない。」

うーーん、ありがとうレディオヘッド。
ありがとう、クリエイティブマン
彼らは公共機関の整っていない場所ではライヴをやりたくないらしいので、フジロックに出ることはこのまま一生無いんだろうけど、また近々お目にかかれることを願っております。

あ、そうそう。あと、どんな些細なことでも「ありがとう」と言えないクズは氏んでください。以上。しかしまあ、「グリーンウッド」ってなんて素敵な名字なんでしょう。

百万円と苦虫女

 は、蒼井優にも宮崎あおいにも蒼井そらにも、どなたにも特別な思い入れがあるわけではありませんが、この映画のポスターで、ざっくりしたグレーのパーカを羽織った蒼井優は、むやみやたらに可愛いなあーと思っていたんです。だから、しれっと前売り券購入してたんです。というわけで、平日の夕方だというのに混雑気味の渋谷シネセゾンで鑑賞してきました。

勝ち気だけど、世間から疎外感を感じている若い女性が放浪、そして自分のことを知っている人が誰もいない土地を点々とし、そこでの出会いやドラマが主人公自身を強くしていく.....こんなロード・ムービー的展開とストーリーは、本年度エカデミー賞ワースト1位ノミネートの『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を想起させますけど、数倍、いや、数億倍はおもしろかったね。のほほんとしたスローな世界観を全面に出してくるのかと思いきや、随所に盛り込まれたユーモアと毒(ポイズン)のセンスが非常に高く、その匙加減も超絶妙。まず、旅1発目の海の家バイトで出会ったチャラい青年がヤバ過ぎる。こいつのキャラは本当に最高。彼が友達と興じたバカ話と、その後の山梨での喫茶店の店名がさりげなく繋がったことに気付いた人は、一体何人いるんでしょうか。

まあ、タナダユキ監督の真意は知る由もないけど、この映画の一番のポイントは「どこまでも果てしない曖昧さ」と、「姉弟の対比」なんじゃないでしょーかね。蒼井優演じる主人公の名前は「佐藤鈴子」で、佐藤なんだか鈴木なんだか混同しそうだし、トレードマークのパーカは黒と白の中間にあたる「グレー」ですからね。しかも、スペアまで持っているのには笑ってしまった。手紙をしたためるだけで、ラストまで一切会話すら交わしていなかったはずの弟くん(いじめられっ子)とシンクロし、最終的に姉貴と立場が逆転してしまうかのような構図は、約2時間の内に蓄積された観客のジレンマが一気に報われる、至高のカタルシスの瞬間だと言えるでしょう。うーん、素晴らしい。最後の街となる地方都市が、ちゃっかり僕が運転免許更新などでお世話になっている、埼玉県鴻巣市というのも素晴らしい。

主題歌はクラムボンの原田さんだし、挿入歌で赤犬が流れたりするし、フジロッカーなみなさんは絶対に好きになるだろう映画だと思います。東京ではほとんどの劇場が上映終了してしまっているので、急げー。

飯島愛とEMI


 
 マソニお疲れっしたー。僕はTOKYO2日目、アリシア・キーズから<マリン・ステージ>のアリーナに入ろうと歩いていたらあの飯島愛を発見。なんでも、会場には加藤鷹センセイの姿もあったようで、これは是非お笑いステージの司会だったイジリー岡田も呼んで、18禁の「ギルガメッシュ・ステージ」をやってほしかったもんだ。間違い無くベスト・アクトになってたであろう予感がビンビン(性的な意味で)だぜ。というわけで、音速でざっくりレポ。

■TOKYO 8.9sat■

THE METROS
演奏うんぬんよりも、あの不遜な態度とVo.の眼光がたまらんね

LOS CAMPESINOS!(メッセ内部のマリン中継スクリーンで)
相変わらず楽しそう。ヴァイオリンの娘かわいすぎ。

THESE NEW PURITANS
「ライブ・バンド」とは呼べないけど、“ELVIS”最高。

Perfume
超満員でステージに入れてもないのに、飢餓感の膨れ上がったバカどものせいで将棋倒しに巻き込まれて死にかける。プレミア感はあるけど、主催者が確実にステージ選択を間違えたよな。期待していたのっちの美脚も拝めず、“チョコレイト・ディスコ”の後のやたら長いMCに見切りをつけてソニックへ避難。

BLOOD RED SHOES
実はもう3回目。さすがにちょっと食傷気味だわ。

YELLE
これは盲点、超大当たり。ルックスもパフォーマンスも完璧で、肝心の楽曲もフランス語だったりするのに激キャッチーで思わず身体が動いてしまう。帰宅後に覗いた某掲示板でも絶賛の嵐で、さっきHMV行ったらCD完売していて買えませんでした...。本年度ベスト・ニューカマーに決定。

BAND OF HORSES
土臭い骨太ロックで、KOLを1stのテイストのまんま進化させなかったかのような男らしさが好印象。

THE SUBWAYSスクリーン)
いきなり“Oh Yeah”合唱させようとして滑ってる(泣)。紅一点シャーロットもかつてのキュートさは失われ、このバンド自体も見限ることに。

SANTOGOLD
直立不動のパントマイム的なステージングとか面白いんだけど、如何せん前出のイェールが良過ぎた所為か、あんましグッと来ない。

CAJUN DANSE PARTY
前半は曲調がスロー過ぎて退屈。Vo.カッコつけすぎ。後半のヒット曲連発で持ち直すも、やや不完全燃焼。ただ、ダニエル君の声量と、ベッキーちゃんのパイオツ(推定Jカップ)と、何よりギタリストのセンスとテクニックには脱帽。あいつのソロ・アルバムだったら買ってもいいぞ。

TRIVIUM
暴れん坊“将軍”メタルでした。フロントマンは日系かな?

THE KILLS
まさかのドタキャン。大阪ではフツーに登場したらしいので、機材トラブルは120%ウソだね。ホテルが謝罪に出て来なかったのもおかしいし。どーせヒスの北村さんとかと青山のル・バロンかレッド・シューズで酔い潰れてたんだろ。と思ってたらホントにそうっぽい。プロ失格。

(もらってきた)

DEATH CAB FOR CUTIE
ごめんなさい。意外にも予習の金が回らなくて全然曲知らないんです。でも、超良質なUSインディーであることは理解できた。単独までには勉強します。

THE VERVE
アデルはキャンセルだし、もうフレンドリー・ファイアーズも捨てて早めにマリンのアリーナまで駆け込む。結果、超・最高。単なる懐メロ大会になど終わらず、リチャード・アシュクロフトの挑発的なパフォーマンスとカリスマ性に、オーディエンスもぐいぐい引っ張られる。演奏で圧倒されるようなことは無かったけど、段々と日が落ちて行く絶妙なシチュエーションといい、見事なライティングといい、次々飛び出す名曲群といい、文句無しの初日ベスト・アクト。“Bitter Sweet Symphony”じゃなくて新曲で締めるところも未来を向いてて好感。もう“The Drugs Don't Work”のやり直しですら格好良かったよ。

THE PRODIGY
1曲だけ。ステージ・セットすげー。客入りガラガラだったけど後半はどうだったんだろ?

SEX PISTOLS
超大入り。ま、どうせ一見さんが大半でしょうが。ちょうど“God Save The Queen”をやり始めたのには漲ったが、後日の単独(爆)に取っておく。

PAUL WELLER
きっとファンにはたまらないんだろうけど、予備知識ほぼゼロにはつらい。

PENDULUM
もうダサすぎて大爆笑。客入りも微妙だったのでかなり前の方で観たんだけど、このバンドは色んな意味ですごい。NINからダークな要素をすべて排除して、SFとハリウッド映画とジャパニメーションとシューティング・ゲームとヘビメタと小室ファミリー的要素をすべてごちゃ混ぜにしたような、触れ込みのドラムンベースを軽く超越した人力トランス。意外とメンバーみんな歳いってそうで、超屈強な筋肉を保持してます。同郷オーストラリアのミッドナイト・ジャガーノーツが文系出身だとしたら、ペンデュラムは完全に体育界系出身。おそらく、今は無き六本木ベルファーレで、小悪魔アゲハギャルとメンナク伊達ワルばっかり集めてギグをやらせたら、死人が出るくらい盛り上がると思う。プロディジーの初来日もベルファーレだったっていうしね。

深夜のペズモクは気になったけど、終電間に合わないので諦めて帰宅。

□TOKYO 8.10sun□

SILVERSUN PICKUPS
演奏と紅一点の存在は悪くないけど、フロントマンの声がきつい。無理。

MEG
ダフトパンクみたいなダンサーを引き連れて登場した時点で、何だか観ているのが恥ずかしくなって即退場。

THE TING TINGS
最高。アー写だとやたらケバいケイティ嬢もかわいいし、演奏も必要とする音だけがちゃんと鳴ってて素晴らしい。マウンテン・ステージをかなり埋めていたけど、iPodのCM(笑)起用だけで注目したファンでさえも、確実に虜にしたであろう圧巻のパフォーマンスでしたが、泣く泣く移動。

MGMT
悪くないけど、ちょっと期待しすぎたかなー。ただ、終盤の“Time To Pretend”〜“Kids”はさすがにクソ盛り上がった。グラストの映像でも思ったけど、ギタリストがとにかく暴れ過ぎ。

LATE OF THE PIER
ちょうど“Focker”聴けてホクホク。アルバム買おーっと。

MUTEMATH
各方面で評判のようだが、正直よくわからん。

POLYSICS
いかにDEVOが好きか分かった。カヴァー演ってました。

BIFFY CLYRO
メンバー全員、上半身ハダカでした。

CRYSTAL CASTLES
ただ叫んでるだけじゃん、と言ったらオシマイか? ルックスはいいけど微妙かも。原宿アストロでの単独の方が良かったね。

JUNKIE XL
盛り上げ上手。コープレの“Talk”のリミックスとか、初登場のくせにサマソニの客層を分かってるね。

DOES IT OFFEND YOU, YEAH?
アルバム聴いときゃ良かったかなー。まあいいや。

AGAINST ME!
どーでもいいですよ。

BOOM BOOM SATELLITES
キラーチューンはほとんど後半にまとめたようで聴けず、印象が弱い。

SUPER FURRY ANIMALS
新曲含め相変わらず平均値高いですが、やはりサマソニ向きではないのかな...。最後にんじん食べたり投げたりしてました。

ALICIA KEYS
プロですね。もはや非の打ち所がない、徹底的に磨き上げられた究極のエンターテインメント。彼女にショウビジネスの底力を垣間見ましたよ。歌もピアノもバック・バンドも完璧だし、何より終盤の黒人男性コーラスとの掛け合いには全身鳥肌立ちまくり。日本人じゃ一生彼らのレベルに追い付けないような気がします。それに、単純に「画(え)」になるしね。ラストの“No One”大合唱も今年のサマソニのハイライトのひとつ。マドンナ、セリーヌ、ホイットニー、アヴリルの次に日本のドームを制圧するのは彼女に他ならないでしょう。これだけで充分チケット代のモトは取れた。当然、2日目ベスト・アクト。

COLD PLAY
各地で賛否両論のライブですが、正直、結構楽しめました。たまにはこんなベタベタの芸能ライブもいいもんだなと。話題の“世界に一つだけの花”カヴァーの件にはあえて触れませんが、Lブロックのアリーナにいたら、すぐ後ろのお立ち台で突如アコースティック・セットを繰り広げた時はさすがにアガったし、こんなにマリン・ステージがびっしり埋まっているのを自分の目で見たのは、’05のオアシス以来だったのもあって。去年の大トリのアークティックが「トリですが何か?」と言わんばかりのそっけないパフォーマンスだった所為か、その前に登場したカサビアンが絶賛されていましたけど、そういうことなんですよね。熱心な洋楽リスナーなんてまだまだマイノリティーだし、夏フェスの締めくくりは、分かりやすくて誰もが知ってるアンセムで大合唱したい人が多いわけですよ。そういう点で、コールドプレイほど打ってつけの存在はいなかったのかも。
 それにしても、ホント新作の楽曲はちゃんと演奏してるのか不明なぐらいイーノの打ち込みしか使ってないよな。まあ、クリス・マーティンの一切驕らない過剰なサービス精神とおバカっぷりには笑わせてもらったよ。ステージにちょこんと置かれた古いテレビに、例のドラクロワのバック・フラッグ。レーザー光線や紙吹雪、そしてまさかのアリシア・キーズ飛び入りと、フェスならではの豪華な演出には呆れつつも、アンコール無しでも大半のオーディエンスを満足させたであろう予定調和のライブは、世界一商業的に成功を果たしているバンドなのに腰が低い、コールドプレイの「いいひと」らしさが全面に露呈されたもので、ぶっちゃけ、クリスのプロピア疑惑含めちょっと好きになったわ。ボン・ジョヴィ目指して頑張ってください。


(この距離は大金投じても二度と無いかも)

最後のお楽しみ、恒例の連発花火にどよめいて、大団円。MCのサッシャがやたらと「来年は10周年ですよー」を誇張していたので、何かありそう。初の3日間開催もまことしやかに囁かれているし。というわけで、サマソニ’08終了。

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P.S.S.P.
 ビーチ・ステージのアデル&アルバートのキャンセルによって、まったく意味の無くなったピストルズの単独ライブも行って来ました。ジョニー・ロットンはユニオンジャックのトランクスを履いていて、途中オーディエンスに生ケツを晒していたりして、まるでクレヨンしんちゃんのようでした。自分は“アナーキー”と“女王陛下万歳”と“EMI“”以外は冷静に観ていたけど、老若男女が混在した客層も、相当盛り上がっていましたよ。シドを除外すれば、完全なるオリジナル・メンバーだったしね。あんなに多くのカンやペットボトルや人間が飛び交う光景を見たのは初めてだったし、上下スーツでブリーフ・ケースを持ったままダイヴしていたサラリーマンには死ぬほどワロタ。スタジオ・コーストのVIP席には、アンダーカバー高橋さんとか大貫憲章さんらしき人物も発見。15年以上ファンだった美容師の友人も相当楽しめたようだし、日本ではこれで見納めってことで。いやー1週間で京葉線3回はやりすぎたね。お疲れ様でした、自分。

凛とした苗場


っと、サマソニの前に、今さらですがフジロックの総括を.....。

■総合ベストアクトで賞

ベン・フォールズ(ラストの嵐含め素晴らしいの一言)

■各日ベストで賞

(金)ヴァインズ(来てくれただけでネ申)
(土)ゴティエかズートンズか時
(日)ベンちゃん以外だと、湯川さん@木道亭

■ベスト・トラックで賞

・ヴァインズ全部
・TRAVISの“雨唄”
・INO hidefumiの“Spartacus”
・凛として時雨の“Telecastic fake show”
・ズートンズの“Valerie”(本家本元!)
・プライマルの“ローデッド”
・ベンちゃんの“Philosophy”
・CSSの“Move”

■ベストフードで賞

やっぱり今年も「五平餅」の、のり醤油¥350

■ベストドリンクで賞

スミノフ好きとしては、公式スポンサーになってて良かった。

■思わぬ儲けものだったで賞

土曜UNDERWORLDを捨てて観たSPARKS(あとでようつべ見まくる)
あと、前夜祭ゲストのブラフマンは嬉しかった。

■ベスト巨乳で賞

もちろん、ゴシップのベス。

■イマイチだったで賞

カサビアンはトム本人もしっくり来てない顔してたなー。
でも、あのミディアム・ヘアーと黒シャツ&ベストは真似したい。
いや、でも紫のボトムは無理だな
あと、トリッキー本人がさぼり過ぎなのと、バックバンドが微妙でした。

■ものたりなかったで賞

CSSせっかく最前取ったしレッド大トリだったのに、アンコールなしとは。

■ベストドレッサーで賞

ジェイミー・リデル(黒シャツ&パジャマ風ストライプのパンツに革靴と黒縁メガネ。髭は剃らないほうがいいかも)。

■溜め息が出るほどグッドルッキングで賞(メンズ篇)

カサビのサージと、ヴァインズのクレイグとプライマルのボビーとゴティエ。
あ、あと、アフリカエモのa2take

■溜め息が出るほどグッドルッキングで賞(ガールズ篇)

もちろんアビちゃん(;´Д`)ハアハア
マイブラのビリンダも異様に麗しかったです。Tシャツださいけど
あと、ロドリゴの女の人も地味にキレイですね。

■最大集客力で賞(数ではなく状況で)

間違い無くオールナイト・フジの電気グルーヴ。
ただでさえあのオレンジに1万人近くいるのに、ホワイトあたりまで入れない人たちで長蛇の列。ちょうどオートキャンプに戻ってたんで、“モノノケダンス”と“N.O.”は聴けました。てか、ここだけ金かけすぎwww

■プライベート目撃で賞

1.バースデイのイマイさん
2.ミッドナイト・ジャガーノーツ(友達いなすぎ)
3.FANCYのアフロ(高速のICでも見た)
4.マーク・スチュワート
5.ケイト・ナッシュ
6.クリブスのライアン
7.ゴティエ
8.岩盤DJでCSS(ハナエちゃんの私服萌え)
9.バック・ドロップ・ボムの面
10.THE SUZANのメンバー

・・・and more

■なめてるやつでしょう

アフリカエモに乱入→正式加入した横着フォーリナー(笑)-150点

■とうどうグループとくべつしょ

プライマルのマニ(3日連続おつかれ!)250点

 今年もほとんど濡れずに終わるかなーと思ったら、最後の最後フォールズ→ベン・フォールズで苗場がついに本気を出したお陰で泥だらけ。レレレファンも涙目。あれが3日間続いたと思うと地獄だったんでしょうね、03年と05年

まあ、久々の再会があったり、マイミクさんが出演したり、オートキャンプに当選したりで、3年目にしてやっと、フジを余すことなく楽しめたかなーと思います。いくつか奇跡も起きまくったし...。

・オートキャンプのリストバンドのおかげで、前夜祭マイブラのリハを間近で鑑賞
・金曜TRAVISだけ雨(どういう意味かわかりますよね)
・ヴァインズがちゃんと来日したこと
・土曜の深夜オアシスで、あのマーク・スチュワートと写真撮影成功。おっさんノリノリで、「お前ゲイだろ?」って言われますたorz やらざるか
・さらにその後、ケイト・ナッシュ&クリブスのライアン君アベックが手を繋いで徘徊しているのを目撃。あんなシーン、本国UKでもお目にかかれないよ。
・例の豪雨のあと、ブリーダーズを観てたら空に虹が架かっていたこと。これでレディへが出てたら、ホントの「イン・レインボウズ」だったのにね。
・予想通りだが、プライマルにハナエちゃんが飛び入り。

 で、結論。ナンダカンダすんげー楽しかったっす。
毎年思うが、前夜祭終わってから帰宅までが一瞬すぎて泣けます。
あと、やっぱり出番終わってすぐ大阪<->東京に移動したりしなきゃいけない
サマソニとかと違って、アーティスト自身もお客さんとして楽しんでいる光景が見られるのは本当に素晴らしいし、こちらも嬉しくなりますね。カール・ハイドもお子さんと一緒に満喫していたようで

というわけで、会場でお会いしたみなさん、おつかれ&ありがとうございました。1日券だけだった人は、来年はスケジュール調整がんばってください。
僕はお金と時間の都合付いたら、本気で海外フェス狙ってます。

腕あち...

 、「べつに...」と、「うぜー」の3つの台詞だけがすべてを物語る、『ヤング・ジャンプ』に連載中のクライミング漫画『孤高の人』が面白すぐる。なにしろ某掲示板でも、

「絵はネ申!」
「絵うま杉」
「作画やべー」
「この絵師ほんとうまいな」
「原作にさえ恵まれていれば...」
「うまい、うますぎる」
「見開きで鳥肌たった」
「山に吸い込まれそうだ」
「全俺が泣いた」
「頭が真っ白になって...」

と絶賛の嵐で、こと画力に関しては微妙にキャラの首が長いという点以外は非の打ち所がなく、現在マンガ雑誌に連載している数多の作品においても、その実力は折り紙付きのトップレベル。ただ、初回のつかみこそバッチリだったものの、途中で原作者が交代してしまったり、プロのアルピニストを冒瀆するような無知な描写をしてしまったり、張り巡らせすぎた伏線をほとんど回収できずにストーリーはグダグダだったり、輪をかけるように掲載位置はほぼ毎週後半と人気も芳しくなく、連載打ち切りも時間の問題と言われていた。が、ここにきて主要人物のキャラクターやポジションが、文字通り山岳の天気のごとく急変し、ネ申展開に突入。掲示板ともども、ストーリーが再び活況を呈しているのです。

そもそもこの漫画の凄いところは、主人公である孤独大好きネクラっ子の森くんがセンスだけはあるが、オーラもカリスマ性も協調性もゼロに等しく、一切感情移入できない所にある。それを熱血教師の大西センセが執拗なまでに世話するのだが、その大西センセの最近の空回りピエロっぷりがとにかく凄まじく、その大西センセの大学時代のキャプテンであった悪徳ジャーナリスト黒沢先輩の、主役乗っ取り事件ともいえる悲痛でヒロイックな回想シーンと、リュックよりも重い背負った罪と過去がやばすぎて泣ける。もはや掲示板では必ず「黒沢さん」と“さん”付けで呼ばれることがデフォルトとなっており、

「黒沢さんこそ『孤高の人』だ!」
「黒沢さん一生付いていきます!」
「坂本キャラ歴代ナンバーワンだな」
「もう黒沢さん主人公でよくね?」
「ワタシガセカイノクロサワデス」

と、とどまることを知らない黒沢さんフィーバー。前日に食したのが焼きそばパンとパック牛乳だけだというのに、氷点下10度以下の極寒の雪山を凍っているはずのジーパンと、ダウンJKTと素手でどこまでもてっぺん目指して登っていってしまう森くんのターミネーターっぷりと、それをフル装備で追っかけていく大西センセと黒沢さんのヒューマンドラマっぷりの対比で総計10話以上にも及んだ遭難篇も、先週ついに折り返し地点に到着した様子。まさか、彼があんなことになるとは.....。

現在発売されているコミックは1巻のみで、まもなく2巻も書店に並ぶ予定(のはず)。文句無しに本年度最強の画力とストーリーで突き進む本作を、見逃す術はありません。『クライマーズ・ハイ』なんか観に行ってる場合じゃありませんよ。やべ、俺あち......。

JAZZ地獄

 年のフジロックでは、朝風呂が想像を遥かに超える行列だったために泣く泣く諦め、グリーン・ステージから聞こえてくる狂乱の宴に歯軋りすらする想いでしたが、ついにSOIL&”PIMP”SESSIONSのライブを初体験してみました。ついでに、職場から10分圏内だというのにSHIBUYA-AXも初体験。まあ、4月のリキッドルームでのジャイルスのイベントで、ピアノの丈青を中心とした派生トリオのJ.A.Mと社長の姿は拝んでいたから、まったくの初めてってわけでもないんですが。

先日リリースされたニュー・アルバム『PLANET PIMP』がメインとなるセット・リストだろうから、“Hollow”あたりからドッカーンとおっ始めるのかと踏んでいたけど、いざ蓋を開けてみれば、これまたマカロニ・ウェスタンちっくなBGMに乗って、ラーメン大好き小池さん風の丈青がのっそりとステージに表れ、流麗なピアノを奏で、それに続くようにメンバーが一人づつ登場し、自らの楽器を重ねてジャムに参加していくという、NYの路地裏かと見紛うような演出に脱帽。予想は裏切られたけど、いいね、こういうのも。

今夜もゴージャスにドレス・アップした社長のアジテーションに導かれ、ひたすら熱気を帯びて行く場内は、前半で早くも披露されたキラー・チューン“マシロケ”で最初のピークを迎える。そして、社長が余裕たっぷりのMCを聞かせた後、「Welcome to Death Jaaaaaaazzzzzzzzzzzzz!!!!!!!!!!」のシャウトに呼応するようにステージ後方から超巨大なミラーボールが降臨し、会場全体に眩いまでの光を放射する。もうここからは、有無を言わさず踊らせる怒濤のソイル劇場の幕開け。そういえば、『STUDIO VOICE』7月号にミラーボール専門の会社が紹介されていて、渋谷のWOMBとかにも設置しているような業界屈指のオーソリティーらしいんだけども、そこが僕の地元から2駅の場所なんですよね。今度会社見学行こうかしら。

 閑話休題。まあ、ソイルの何が凄いって、グラストンベリーにも出演してしまう圧倒的なセンスと演奏スキルも勿論だけど、なんといってもあの絶倫なスタミナとテンションだよね。とりわけ、音楽的要素の大部分を担うホーン・セクションの2人がヤバイ。肩で息をしながら酸素スプレーをしきりに用いつつも、楽曲のもつダイナミズムを削がぬよう、苦しい顔など一切見せずにオーディエンスを楽しませてくれる。サックスの元晴なんて見かけはデーハーだけど、間違い無くライブの度に頭の血管何本か切れてそうな超絶っぷりだし、「全身全霊のパフォーマンス」とか「音楽に命を賭ける」とは良く言ったもんだけど、本当はこういう人たちのことを言うんだろうなあ。と、思わず感動すら覚える始末。一番の謎は、エントランスに寄せられた関係者からの花の中に、ジェロの名前があったことぐらいか。

東京2DAYSの初日ながら、アンコールも2曲演ってくれたし、中盤でまさかのJ.A.Mの3人によるワンシーンもあったし、とにかく「おいしい」ライブでした。どれぐらいおいしかったかって? そうですね、違う言い方をすると、「おいしい」ということです。

映画総括2008年ゆけむり上半期篇


 







 べー、今年はペースが遅いなー。でも、確実に去年より名作が多い気もする。とりあえず、現時点までの劇場鑑賞映画をまるっと総括してみよう。

※(まだ公開中の作品もあるので、後悔しないよう注意)

■1/31『スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師〜』68点
 ジョニー・デップ×ティム・バートンという定番タッグは勿論、ジョニーの歌声が存分に味わえる小気味良いミュージカル仕立て。続々と来店する客(餌食)をバッサバッサ切り裂き、からくり椅子でドサドサ落下させていくシーンには爆笑。だけど、観賞後に印象に残るのは「アイフィ〜〜ルユージョア〜〜ナ〜♪」のみなのが残念。

■2/4『ミスター・ロンリー』75点
 ハーモニー・コリン待望のカムバック作。リアルとフェイク、偶像と虚構のひずみに垣間見える人間の儚さと愚かさ。サマンサ・モートン太り過ぎ。

■3/5『アメリカン・ギャングスター』89点
 デンゼル・ワシントン扮する稀代の麻薬王と、ラッセル・クロウ扮するKY刑事がお互いの存在を認識していながら、終盤までまったく対面しないままストーリーが続くのが素晴らしい。毛皮のコートを暖炉にぶち込むシーンが白眉。

■3/27『潜水服は蝶の夢を見る』70点
 仕事にも家族にも恵まれ、勝ち組人生爆走中だったはずの男が、突如ロックドイン・シンドローム(閉じ込め症候群)という難病を患い、唯一動かせる左目の瞬きだけで意思疎通をはかったという、信じられない実話小説の映像化。しかし、脳内はクリアなので主人公ボビーの心の声は観客にのみ聞こえる。あくまでそれは健常者そのものの思考であって、下心や悪態丸出しのその声には思わず笑みが。日本では特に顕著だが、身体障害者をテーマに扱ったドラマや映画には「どう? 可哀想でしょ」と言わんばかりの、これ見よがしな低俗涙腺弛緩系が目に余る。あまつさえ、そんな障害者を利用しているだけでしかないゴミに感動を覚える輩の多い、民度の低いジャポネーゼには易々とは作れない映画。そう思うと、『ビューティフル・ライフ』における柊二(キムタク)の、車椅子に乗る杏子(常盤貴子)に対するバリアフリーなコミュニケーションは革新的だったはず。

■4/4『マイ・ブルーベリー・ナイツ』5点
 主演のノラ・ジョーンズの大根演技には目を瞑っても、人生において一切意味を持たない薄っぺらい台詞のオンパレード。こういったお洒落ちっく映画だけをホイホイ観に行って、悦に浸るようなスイーツ女とは絶対にデートしたくない。満場一致、2008年度ワースト映画確定(あ、『スシ王子』観てねえや)。愛しのキャット・パワーの経歴も汚されてしまった。

■4/14『コントロール』82点
 ジョイ・ディヴィジョンのドキュメンタリーもやってるし、最近俄に騒がしいイアン・カーティスの短い生涯を描いたモノクロ映画。キャスト自身が演奏するライヴ・シーンの迫力や、サム・ライリーの憑依っぷりも見事でなかなかの力作に。トニー・ウィルソンも似過ぎ。アニーク美人過ぎ。サマンサ・モートンやっぱり太り過ぎ。

■4/16『ノーカントリー』92点
 アカデミー賞作品賞だそうで。なんと、エンドロールまでBGMが皆無。それがシガーの操る空気銃から発せられる咆哮の恐怖を助長させてくれる。主人公ルウェリンの嫁が『トレインスポッティング』にてユアン・マクレガーとまぐわった、あのダイアン(ケリー・マクドナルド)だと観賞後に気付いて驚愕。独特の後味の悪さが、逆に作品の評価を決定的なものにしている。

■4/21『クローバーフィールド〜HAKAISHA〜』175点
 DVDで観るぐらいなら観ない方がいい、今世紀最強の終末パニックムービー。あえて無名のキャストだけを起用したことで感情移入を容易に促し(単純にギャラも安い)、良い意味で「映画っぽくない」「リアルな」映像に対して心行くまま擬似体験が可能。ただ、カメラマンのハッドが殺害される寸前の、HAKAISHAをまじまじと撮影するシーンだけは余計だったかも。まあ、そんなことは気にならなくなるほどの大傑作です。

■4/30『アイム・ノット・ゼア』31点
 劇中に「ボブ・ディラン」という名前は一切登場しない。単にディランの6つの人間的側面を、6通りのキャストが“ディランっぽく”演じているだけ。かといってそこに真新しいトピックが見出せるわけでもなく、これまた意味のない悪ノリ映画に終止してしまっている。うーん、個人的にヒース・レジャー(故人)とシャルロット・ゲンズブールの組み合わせは良いと思ったので、この2人だけにクローズ・アップした映画を撮ってもらいたかった。ますますヒースの夭逝が悔やまれます。R.I.P.

■5/14『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』99点
 アカデミー主演男優賞を獲得したダニエル・デイ=ルイスは勿論、個性豊かなキャストと、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによる不協和音だらけの音楽や、静と動を巧みに使い分けたカメラワークに、圧倒的なカタルシス。賞賛すべき点を書き出せば枚挙に暇がありまへん。3時間近くの上映時間ですが、観て絶対にソンはしない。ので、明日にでも早速劇場へどうぞ。「アイ・ドリンク・ユア・ミルクシェイク!!」

■6/2『パラノイド・パーク』45点
 すべりこみセーフ。相変わらずガス・ヴァン・サント監督は「死」を目一杯膨らませて描くねー。まるでボーズ・オブ・カナダの音楽を聴いている時のような、陶酔感の漂う映像美にかけては他の追随を許さない出色の出来。でもなー、ラストも「あれっ?」って感じだし、鑑賞したことによって人生観が大きく変化するような作品ではないです。DVDで持っておきたい映画。あと、『エレファント』の時といい、『ラスト・デイズ』の時といい、ガス監督が新作発表するたんびにしゃしゃり出てくる某ファッション・ブランドがウザ過ぎます。あんなにラインナップいらないって。

 と、まあ、これだけしか鑑賞していないのにデカイ口を叩いてしまいましたが、何年かに1本あるかないかの傑作がすでに3本もあったので、今年は当たり年のような気もしますね。また年末にでも執筆しまーす。

いやあ〜映画って、本っ当にいいもんですね〜。

アンタ達もつべこべ言わずに観なさいよ!!

それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ.....。

NUMBER (N)INEだけどNo.1

 内には『ジ・インフォメーション』に次ぐニュー・アルバムをリリース予定らしい、永遠の赤丸ほっぺのベック・ハンセン様ですが、昨年の『Mac Fan』のカヴァーになるより前あたりから、「ぜってーナンバー・ナインにハマってんな」と推察していたら、どうやらホントにご心酔らしい。しかも、滅茶苦茶似合ってるもんだからたまらん。というわけで、僕の中で約8、9年振りのN(N)ブームが到来(すんません、単純で)!   ここ数年の、あまりにも分かりやすすぎて節操のない(カート・コバーン期の後にアクセル・ローズは無いわ)コレクションのテーマにうんざりし、(ジョニー・キャッシュ期とジョージ・ハリスン期の違いは、ファン以外には分からんだろ)すっかりブランドおよび恵比寿のショップとは疎遠になり、「N(N)がキッカケで『snoozer』を本格的に購読し始めた」というミーハーな動機が事実だったゆえ、他人に「N(N)好きなんだよね?」と訊かれるたびに、「別に...」と、エリカ様のごとく不遜な態度で返答し、居心地の悪さを覚えていた僕だが、今なら言える。今だから言える。

「もうナンバー・ナインしか愛せない!!」

と、なぜかクラクソンズ表紙号の『snoozer』のコピーみたいになってしまうのは仕様として、自分がかつて己のすべて(アルバイトの給料から思想まで)を捧げ、そ
の世界観とフィロソフィーを全身で享受したといっても過言ではない、宮下貴裕ことナンバー・ナインとの思い出を、無駄にシリアスでドラマティックに語ってみたい。

2000-2001A/W -REDISUN-  

 僕は、東京のショップがまだ原宿にあったころは、そのブランドの名前すら意識していなかったのだが、ナンバー・ナインの記念すべき初の東京コレクション(モデルとして伊賀大介が歩いていたりした)となったこの時期に一世を風靡した、あの幾何学的なクロス柄を初めて目にした時、あまりの美しさに息を呑んだ。当時からモノトーンを基調にした作品が目立ち、「モデルが正面を見ず、俯いたままランウェイを歩く」という強烈な違和感は、当時のファッション・シーンだけでなく、僕の心までも射抜いた。のちにジャム・ホーム・メイド製だと知ったボール型ウォレットチェーンの価格が12万円と聞いて泣く泣く諦め、竹下通りで購入した粗悪品で周囲を誤摩化したが、自分を誤摩化すことはできなか
った。世間でのN(N)の認知度と評価はじわじわと高まり、件のクロス柄をあしらったスニーカーは、都内の委託ショップ(まだヤフオクが市民権を得てなかった)で定価の5倍以上のプライスが付けられることとなった。伝説の始まりである。 ちなみに、ケータイの待ち受けは2年以上コレだった。 


2001S/S -TIME MIGRATION-  

 誰もが「あ、あのTシャツN(N)だ!」と気付くようになるほど、独特の世界とブランド・ネームが世に広まる決定打となった、もはや語り草のコレクション。恵比寿に店舗を移したのはこのシーズン前後で、コンクリートと鉄とガラスだけの無機質な内装には死ぬほど惚れた。髑髏が有名な、ご存知、散弾銃で打ち抜いたかのような穴空き(アナーキー)Tシャツは、モノトーン×神話的・音楽的なモチーフのプリントも然ることながら、生産ラインでウォッシュを施し、古着のようにくすんだ色合いと風合いを表現した革新さも相俟って、全国的に大ブレイク。定価1万円のTシャツが入荷と同時に即完売し、キムタクが着用した「MILK&COOKIES」プリントのTシャツに至っては、委託ショップではジャケットも買えそうな5万円まで値がつり上がった。また、中国系の雇われバイヤーが入荷日に長蛇の列をつくり、強引に買い占めていってしまうという事態が社会問題にまで発展。これには宮下氏だけでなく、高橋盾など多くのデザイナーが頭を抱えることとなった。地方のセレクト・ショップには若干の在庫が残るものの、「N(N)だけ通販一切禁止」という暗黙のルールがあったために、東京のファンの飢餓感はもはや沸点に達していた。噂では、この頃の恵比寿店の1日の平均売り上げ額は、500万円を超えていたらしい....。

 多くの芸能人やミュージシャンがブラウン管の中で、これ見よがしにN(N)のTシャツを着用するようになったのは、この時期からだったと言っても過言ではないだろう(基本的にリースは厳選されるので、みな私物なのだが)。ワンギャルが着てたのはまだしも、コロッケがクロム・ハーツのアクセとエイプの迷彩ジャケットに合わせていたのは勘弁ならなかった。しかし、アンダーカバーやコズミック・ワンダーや(W)TAPS)などと絡め、巧みなコーディネートを見せてくれていたPuffyのお二人はまさに当時の僕のファッション・リーダーで、毎週水曜日に放送されていた『パパパパパフィー』は必ずビデオに録画していた(亜美ちゃんと付き合い出したGL●YのT●RUの私服が、明らかに裏原系にシフトしたのには笑った)。残念ながら、僕がオフィシャルで購入に成功した商品は、ステッカーやトートバッグなどの情けない小物ばかりで、ファッキン委託屋の設定した法外なプライスに抗う術は無かったのであった。この背徳の社会現象の勢いは留まることを知らず、宮下氏の心と体を無惨なまでに疲弊させたようだが、皮肉にもそれは、2ndアルバム『ネヴァーマインド』の世界的なブレイクによって、不本意ながら稀代のロック・スターとして祭り上げられ、神格化されてしまったカート・コバーンの姿と重なるのだ。


つづく(疲れたので)

立ち読みGメン

 ういい加減に我慢ならないので、ブログのネタにしてやる。

僕が仕事帰りに必ず立ち寄る近所のセブン・イレブンがありまして、月曜はおもに『ヤング・マ●ジン』を、木曜はおもに『ヤング・ジャ●プ』を立ち読みするためにぷらっと立ち寄るのまではいいんですが、お目当ての雑誌を手に取り開いたのも束の間、左方面から鼻腔をつんざく強烈なスメルがするわけですよ。その発信源を確認すると、ほぼ毎回同一人物のホームレス風のオサーンが鼻息荒くエロ本を見てるんですね。その遭遇確率は、たとえば原宿のファーストフード店で中国人スタッフに対応される可能性に匹敵するほど高い。

その悪臭といったらもう、牛乳と生ゴミを拭いた雑巾を靴下にリメイクして、3ヶ月ほど着用したかのような5次元レベルの凄まじさ。某消臭スプレーCMのにおい鑑定人のベッツィーさんが嗅いだら「Good!」どころか、「ぐう」の音も出ない。あまりのヤバさに一瞬で吐き気をもよおすので、すぐさま雑誌を戻して出入り口へと踵を返すこと数多。ここまで邪魔をされることが続くと、否応無しにある結論に達するわけです。

「コイツは立ち読み防止で店が雇ってるGメンなんじゃないか?」と。

 あ、この場合の「G」はもちろん、「GOMIのように臭い」ですよ。そう思うとすべて合点がいくし、店の思惑通り効果はテキメンなわけ。そうだ! 絶対にそうに違いない。だって、さっきもいたもん。おかげで『赤灯えれじい』の最終回ちゃんと読めなかったじゃねえか。

おれ、nanacoも活用してる優良カスタマーだっつーの!
おれ、本屋に無かった『DMC』の5巻買ってあげたっつーの!!
おれ、かあちゃんのどれいじゃないっつーの!!!

おっと、ここでまさかのジャイアニズム宣言。
それはさておき、それが事実となると、彼(ゴミの臭いの男)の報酬は一体何になるんだろう? とりあえず雑誌は読み放題でしょ。トイレもあるでしょ。廃棄弁当もらえるでしょ。ポットのお湯飲み放題でしょ.....。

とはいっても、彼(ゴミ男)の存在によって立ち読みが目的ではないお客さんも逃がしてしまうのは必然なわけで、そこのセブンの店長は実にハイリスク・ノーリターンなストラテジーを考える人なんだなあと思う。その頭脳はもはやハイリスク・ノータリン。

そこで彼(ゴミ)の本当の活躍のフィールドを思案してみたところ、バード・エア・ストライク・ハザード減少プログラム(鳥が航空機に激突するのを防止するため、あらかじめ訓練したハヤブサを使って滑走路から追い払っておくこと)のように、目には目を、鳥には鳥を、ゴミにはゴミを。ってことで、ゴミ収集車の仕事を斡旋してあげてください、お役所のみなさん。






なんか、ごみんなさい。

HAKAISHA


 題の『クローバーフィールド〜HAKAISHA〜』をやっと観ました。結論からいうと、先日の『ノーカントリー』を大きく引き離してエカデミー賞ぶっちぎり暫定1位。これはDVDなんかで鑑賞する映画ではありません。そんなのはこの映画を「観た」とは言わせませんぜ、認めませんぜ。

『ゴジラ』を筆頭とする日本の特撮怪獣ものや、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に『宇宙戦争』など、ありとあらゆるパニック・ムービーのおいしい所だけを掬い取り、それらの要素を単なるオマージュに終わらせることなく、まったく新しいエンタテインメントに昇華させたJ・J・エイブラムスに心からの拍手と賛辞を贈りたい。『グエムル』にやられた人にも激しくオススメです。でも、『LOST』観るのはめんどくさい。

いや、でもホント、冗談抜きに『キル・ビルvol.1』以来の映画館リピートをしてしまいそうな俺ガイル。およそ80分の上映時間ながら、たった10分程度しか経過してなかったかのような「精神と時の部屋」級のハラハラドキドキを味わったのは映画では久しぶりのこと。ライヴに例えるならバトルス並みの壮絶・超絶さです。独特の撮影手法のお陰で、登場人物の一部始終をドラクエ以上に擬似体験できる他、あのような事態に陥った際の人間の行動や心理だけでなく、業の深さまでもしっかりと描いており、911から学んだ経験や知識も存分に生かされています。ヒューマン・ドラマとしても最高到達点。

 また、一切の情報を開示しなかった謎の予告篇からも察することができるように、制作者はマニアやオタクが歓喜する小ネタを盛り込むのがお上手で、それこそ僕のようにリピート願望が生まれる観客が出ることは想定の範囲内なんでしょうね。ならば、まんまと引っ掛かってやりましょう。あ、余談ですが、冒頭のパーティー・シーンで流れるBGMもセンスよすぎです。キングス・オブ・レオン(しかも2曲)に始まり、ショーン・キングストン、スプーン、ブライト・アイズ、オブ・モントリオール、パーラメンツ、モービー、ブラック・キーズ、ラタタットなどなど…US好きにはこれまたタマラン選曲。

さあ、ベタ褒めするのはここまでにして、とにかくこの『クローバーフィールド』必見です。劇場で観ておかないと一生後悔することになります。何なら今夜にでも足を運んじゃってください。そういう行動力のある人が大好きです。あと、ロンゲで巨乳でインテリでツンデレの女の子も大好きです。あー、でも、なんとなく続編はつくらないでほしいな。もう制作決定しちゃったらしいですが(笑)。

RUSSSSSSSH

 は、原宿で1日に2回ぐらいストリート・スナップで声をかけられたこともあったというのに、ファッ ションに対 する情熱の天秤がすべて音楽に傾いてからというもの、すっかり昨今の洋服事情に疎くなってしまったエカ・スリマンです。そろそろ“オシャ連”からも除名さ れそうで戦々恐々としてます。

そんな僕ですが、久方ぶりに女性ファッション誌を購入してみました。オーストラリア生まれの「RUSSH」 が満を持して創刊した「ラッシュ・ジャパン」。なにしろ、創刊号は取っておいてソンしないですからね。べ、べつに付録のX-girlスペシャル・ミラーが 欲しかったからじゃないもんね!



す でに一定のファン・ベースを獲得している「デイズド&コンフーズド・ジャパン」や「ナイロン・マガジン」に比べるとカルチャー要素は薄めで、新進気鋭の若 いファッション・モデルたちの等身大のスタイルに焦点を当てた構成。各メゾンからの掲載許可がまだ降りないのかどうかは知らないが、扱ってるブランドはわ りとモードとチープの中間クラスといった塩梅。広告含め、一切日本人の写真が使われていないところ(唯一顔が出てたのはスティーブ青木くらいか?)には強 い拘りと一貫性を感じました。まあ、蛇足のエンタメ・コーナーでキャット・パワーの新作を「2作目」と書いてしまったあたりはツメが甘いですが。本国での 信頼度はどうなんだろう?

それにしても、“aggy”ことアギネス・ディーンってそんなに 可愛いか? まったくピンとこないんですが……(僕がロングヘアー命だからという指摘はさておき)。また、「ラッシュが選んだおしゃれモデル選手権!」に 登場している90人のモデルの中では、やはりirina(イリナ)がずば抜けてますね。NYのファッション・ウィークだからValentine Fillol-Cordier(ヴァレンタイン・フィロル・コーディー)さんが載っていないのが残念。



あと、表紙に抜擢されているCory Kennedy(コリー・ケネディー)ってまだ18歳なんですね。すげえ老け顔だからビックリ。でも、19ページで着ているソニック・ユースのTシャツと、125ページで着ているイアン・カーティス(ちなみに、ノム・デ・ゲールというブランドです)のTシャツ、どっちもまったく同じ物を僕も所有しているので、かなり親近感。もちろん、イアンTシャツは映画『コントロール』を鑑賞の際はここぞとばかりに着用するつもり。

 あまりにも顕著な創刊・休刊・廃刊のサイクルに、ハイ・クオリティーなフリーペーパーやウェブ・マガジンの猛威、インターネット普及およびブログの隆盛によって相次ぐ大型書店の閉店や規模縮小…。今や雑誌業界は大きな岐路に立たされており(「ケータイ小説」を念頭に置くと、文学界すらも脅かされている)、まさに弱肉強食の様相。これからは、本当に価値と中身とアイデアのある雑誌しか生き残れないでしょうね。情報の量とスピードじゃネットには到底勝ち目ないから。だからこそ、雑誌づくりの要であるエディターやライターは勿論、スタイリストやカメラマンにヘアメイク、モデルやデザイナーなど、それぞれの道の“プロ”の真価が問われる時代なんだと思います。僕なんかはすべての知識を雑誌で学んできたと言っても過言ではないし、やっぱり“紙媒体”が大好きな人間なんで、素人や個人の領域では絶対につくれない、最高のコンテンツに期待したいもんです。

ファミ通


 本のコンピューター・ゲームの栄枯盛衰を、その黎明期からずっと見守り続けてきた偉大なるゲーム雑誌「ファミ通(ファミコン通信)」が、本日発売の最新号にて、通巻1,000号を達成するという偉業を成し遂げました。なにはともあれ、おめでとうございます。

というわけで、せっかくなんで記念に購入しちゃったよね。ファミ通に限らず、ゲーム雑誌なんて買うのは一体何年振りだろうか? 実際、僕は少年時代はどちらかというと徳間書店発行の「ファミマガ(ファミリーコンピュータMagazine)」派だったので、ファミ通はほとんど立ち読みで済ませてきた記憶がある。なにしろ“攻略のファミマガ”なる異名を持つ雑誌である。巻末に掲載される裏技コーナー「ウル技(ウルテク)」も日々の楽しみで、毎号必ず1つ忍び込んでいた「ウソ技(ウソテク)」に本気でダマされ、それを吹聴した所為でクラスメートからの不信を買ったのは、子どもの頃ならではの甘酸っぱい思い出だ。

 それはさておき、久々に隅から隅までファミ通を読んでみたんだけど、情報量がホントに凄まじいのね。ゲームの新作情報やランキング、攻略法や開発者のインタビューだけにとどまらず、漫画、音楽、映画などの大衆娯楽から、果てはグラビアにコンビニのリコメンド商品まで、ともすればカオスに陥りがちな雑多なコンテンツが、読みやすく、理路整然と並べられていて、単純に“読み物”“雑誌”として面白いし、確立されている。流石というしかない。

そんな中でも特に見逃せないのが、読者投稿コーナーの「ファミ通町内会」である。ここは常に時事問題やゴシップまでを巧みに取り入れたハイレベルな笑いの坩堝なので、たかがファミコン雑誌とあなどることなかれ。剰え、それらの投稿作品に添えられた編集部のコメントが、実は一番秀逸だという点も、このコーナーが支持される所以だろう。とにかくご一読を。

 いやー、それにしても今の任天堂の勢いっていったら、スターを取ったマリオのように無敵だね。既発タイトルのランキングTOP30の7割以上が「Wii」か「ニンテンドーDS」のソフトだもの。セガの代表キャラクターであるはずのソニックまで引き込んでしまっているもの。なんでも任天堂の2007年の売上高は、創業以来から計測して過去最高の1兆6300億円だったそうですからねー。ボーナスいくら貰えるんだろ。ちなみに下図は2007年初頭に任天堂が「1兆円を目指す」と公言した後に作られた業績推移のグラフ。明らかに2007年のバーが大変なことになっているが、実際の売り上げを加味したら、バーが天井ブチ抜いちゃってますね。


と、経済的な話題にそれて、単なるファミコンNERDじゃないことをアピールすることに成功したが、小学生の時に近所の量販店でスクウェア(現スクウェア・エニックス)の超名作RPG『クロノ・トリガー』を予約し、その特典として貰える輝くトレーディング・カードを毎日眺めながら、およそ1ヶ月もの発売日をことさら殊勝に待ち続けていた、ピュアなあの気持ち(by.SHAZNA)を長いこと味わっていなくて久しい。今は娯楽も細分化されているし、自分自身、当時と違ってゲーム以外の趣味が沢山できたからしょうがないっちゃあ、しょうがないんですけどね。でも、また久々にファミコン熱が再燃しつつある今日この頃。誰か、一緒にアキバの「スーパーポテト」に行ってくれませんか? それがイヤなら、自分史上ゲームTOP3〜5だけでも教えていってください。一応、僕のはこんな感じ。

1.『ファイナル・ファンタジー V.I.』スクウェア(SFC)
2.『スーパー・マリオカート』任天堂(SFC)
3.『MOTHER2 ギーグの逆襲』任天堂(SFC)
4.『かまいたちの夜』チュンソフト(SFC)
5.『さんまの名探偵』ナムコ(FC)

うーん、惜しくも選考から漏れたのがまだまだ沢山.....。

THE KILLS

 ょっとディレイ気味な情報ではあるけど、音楽業界随一のファッショナブルな男女2人組ザ・キルズが、やっと新作をリリースするそうですね。コチラが先行シングルの“U.R.A Fever”の映像です。変わってねー。


The Kills - U.R.A Fever

 どうやらギターのホテル兄さんの方は、屈指のナイス・カップルだったモデルのヴァレンタインちゃんと別離し、“ロック・スター食い”が甚だしいケイト・モス嬢と文字通り火照るような恋をしているそうで、かたやボーカルのヴィヴィ姐さんは昨年、(佐藤)可士和さんに呼ばれたのかは存じませんが、ユニクロ原宿店がリニューアルした時のレセプション・パーティーでDJするために、しれっと来日していたみたいです。きっと、その後はヒスの北村さんと遊んでたんでしょうな。

まあそんなわけで、どうしてもファッション以外の話題が付きまとう彼らではありますが、ここに来てやっと生業である音楽に本腰を入れ始めた模様。最近では「ブラッド・レッド・シューズ」なんて男女デュオが登場しちゃったもんだから、すっかり影は薄くなりつつあったけど、この2人のロック・スター然とした佇まいやオーラはやはり別格。僕は<サマソニ’03>も単独公演も見逃しているドアホウなので、今年こそは、その御姿を拝見したいものです。うーん、それにつけてもクール。

この曲にピン! ときたら…

 れだけは絶対に忘れられない「映画の主題歌」というものがあると思う。記憶に新しいところでは、現代のシチュエーション・スリラーの筆頭でもあり、最新作の ダーレン・リン・バウズマン監督による『ソウ4』(’07)に新曲の「I.V.」が起用されたことによって、待望の世界デビューへの切符を手にしたX JAPANが実に衝撃的だった(しかも結構カッコいい)。今では海外の音楽に対してもかなり造詣が深くなり、洋画を観ながらニヤリとさせられることも多くなった筆者だが、いまだにこの作品の主題歌がもたらした感動と興奮は塗り替えられていない。そう、ベタを承知で言おう。変態で鬼才でオタクな映画監督といえばこの方、クエンティン・タランティーノによる『ジャッキー・ブラウン』(’97)に起用された、ボビー・ウーマックが熱唱する「110番街交差点 」だ。





 ホントにね、こんなに素晴らしい楽曲にはなかなかお目にかかれないよ。ナールズ・バークレーの「クレイジー」なんて(名曲ですが)もう聴いていられない。イントロのファルセットからしてもう、悶絶必死。サム・クックの弟子だったとか、そんな枕詞は不要の破格のボーカリゼーションにはただただ感服で、数年前、都内の某古着屋で働いていたころに店内BGM用のMD(MDというのがミソ)ラックの中に、「60’s BLACK MOVIE」と記載された心躍る1枚が混在していたのだが、そのMDの2曲目に本作が収録されていたりなんかしちゃったもんだから、時間を見計らっては MDを挿入して、爆音でフロアに流しまくっていたのは良い思い出です。まあ、映画の内容自体には後日改めて触れるとして、とにかく斬新で印象的だったのが、まったく同じ楽曲だというのに、映画のオープニング時とエンディング時で聞こえ方がまるで違うということ。前者では疾走感が溢れていてひたすら気持ちを昂らせてくれるのに、後者では、少しビターな映画のラストに加味された喪失感が漂う。つまり、パム・グリアー演じる主人公の心境の変化に伴って、楽曲までも変化して聞こえるという、タラちゃんマジックかくありなん! と叫ばずにはいられない、“音楽の魔法”を感じさせてくれる1曲、いや、逸曲なのだ。うーん、書いていたらまた観たくなってきたぞ。どなたか、『ジャッキー・ブラウン』のサントラが安く売ってる所があったら、教えてくださーい。 

なんてこった! ケニーが...


 ある書籍を読んでいたら、筆者がとてつもなく懐かしい話題に触れており、思わずググりましたね。みなさんは覚えているでしょうか? 生まれながらにして両足切断という深刻なハンディキャップを悲観することもなく、上半身のみの体で、元気にアメリカ(だよね?)の荒野をSK8ボードで颯爽と駆け抜け、パンク・ファッションに身を包んだアベックに冷やかしの野次を飛ばすというお茶目でピュアな少年、ケニー・イースタディ君(ていうか俺より年上だから“さん”か)を。

いやはや、あの姿は当時いたいけなチャイルドだった僕にとって、とにかく衝撃の一言であり、十数年たった今でもその映像は脳裏に焼き付いていたものの、どうにもこうにも名前が思い出せなかったのですが、件の書籍のおかげで心のモヤモヤが晴れ渡りました。『五体不満足』こと乙武広匡さんの姿にさほど驚かなかったのも、彼ケニーさんという免疫があったからに他ならない。今一度あの勇姿を拝みたいところですが、おそらく映像作品は絶版で、レンタル・ショップで見つけることすら至難の業でしょう。YOU TUBEで探すのも骨が折れるし…。なので、どこかで映像を見たことのある方は是非ご一報を。そして最後に、ある一つの疑問が残りました。


 











↑ こいつって、彼がモデルなんじゃねえの?
 (でも、狂おしいほどにLOVE)

あらためて…

 ログを開設してみました。
以前、某JUGEMにてmixiからの転載用のページを作ってはいたのですが、度重なる2度手間UPに辟易し、ほったらかしにしていたら、案の定ログイン・パスワードが分からなくなってしまいました。ということで心機一転、シンプルでスタイリッシュな「Blogger」へと移行してみたのですが、いいですね、これ。なんだか“クリエイター臭”をプンプンと醸し出せそうで、今度は長続きしそうです。これからはmixiは雑記用として完全に分類し、こちらでは、おもにファッションから音楽(新譜レビューからライブレポ等)に始まり、映画やニュースにゴシップをつまみつつ、果ては主食とも呼べるお菓子ネタまで、圧倒的な情報量と筆圧でライティングしていこうと目論んでおりますゆえ、以後お見知りおきを。