ファミ通


 本のコンピューター・ゲームの栄枯盛衰を、その黎明期からずっと見守り続けてきた偉大なるゲーム雑誌「ファミ通(ファミコン通信)」が、本日発売の最新号にて、通巻1,000号を達成するという偉業を成し遂げました。なにはともあれ、おめでとうございます。

というわけで、せっかくなんで記念に購入しちゃったよね。ファミ通に限らず、ゲーム雑誌なんて買うのは一体何年振りだろうか? 実際、僕は少年時代はどちらかというと徳間書店発行の「ファミマガ(ファミリーコンピュータMagazine)」派だったので、ファミ通はほとんど立ち読みで済ませてきた記憶がある。なにしろ“攻略のファミマガ”なる異名を持つ雑誌である。巻末に掲載される裏技コーナー「ウル技(ウルテク)」も日々の楽しみで、毎号必ず1つ忍び込んでいた「ウソ技(ウソテク)」に本気でダマされ、それを吹聴した所為でクラスメートからの不信を買ったのは、子どもの頃ならではの甘酸っぱい思い出だ。

 それはさておき、久々に隅から隅までファミ通を読んでみたんだけど、情報量がホントに凄まじいのね。ゲームの新作情報やランキング、攻略法や開発者のインタビューだけにとどまらず、漫画、音楽、映画などの大衆娯楽から、果てはグラビアにコンビニのリコメンド商品まで、ともすればカオスに陥りがちな雑多なコンテンツが、読みやすく、理路整然と並べられていて、単純に“読み物”“雑誌”として面白いし、確立されている。流石というしかない。

そんな中でも特に見逃せないのが、読者投稿コーナーの「ファミ通町内会」である。ここは常に時事問題やゴシップまでを巧みに取り入れたハイレベルな笑いの坩堝なので、たかがファミコン雑誌とあなどることなかれ。剰え、それらの投稿作品に添えられた編集部のコメントが、実は一番秀逸だという点も、このコーナーが支持される所以だろう。とにかくご一読を。

 いやー、それにしても今の任天堂の勢いっていったら、スターを取ったマリオのように無敵だね。既発タイトルのランキングTOP30の7割以上が「Wii」か「ニンテンドーDS」のソフトだもの。セガの代表キャラクターであるはずのソニックまで引き込んでしまっているもの。なんでも任天堂の2007年の売上高は、創業以来から計測して過去最高の1兆6300億円だったそうですからねー。ボーナスいくら貰えるんだろ。ちなみに下図は2007年初頭に任天堂が「1兆円を目指す」と公言した後に作られた業績推移のグラフ。明らかに2007年のバーが大変なことになっているが、実際の売り上げを加味したら、バーが天井ブチ抜いちゃってますね。


と、経済的な話題にそれて、単なるファミコンNERDじゃないことをアピールすることに成功したが、小学生の時に近所の量販店でスクウェア(現スクウェア・エニックス)の超名作RPG『クロノ・トリガー』を予約し、その特典として貰える輝くトレーディング・カードを毎日眺めながら、およそ1ヶ月もの発売日をことさら殊勝に待ち続けていた、ピュアなあの気持ち(by.SHAZNA)を長いこと味わっていなくて久しい。今は娯楽も細分化されているし、自分自身、当時と違ってゲーム以外の趣味が沢山できたからしょうがないっちゃあ、しょうがないんですけどね。でも、また久々にファミコン熱が再燃しつつある今日この頃。誰か、一緒にアキバの「スーパーポテト」に行ってくれませんか? それがイヤなら、自分史上ゲームTOP3〜5だけでも教えていってください。一応、僕のはこんな感じ。

1.『ファイナル・ファンタジー V.I.』スクウェア(SFC)
2.『スーパー・マリオカート』任天堂(SFC)
3.『MOTHER2 ギーグの逆襲』任天堂(SFC)
4.『かまいたちの夜』チュンソフト(SFC)
5.『さんまの名探偵』ナムコ(FC)

うーん、惜しくも選考から漏れたのがまだまだ沢山.....。

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