飯島愛とEMI


 
 マソニお疲れっしたー。僕はTOKYO2日目、アリシア・キーズから<マリン・ステージ>のアリーナに入ろうと歩いていたらあの飯島愛を発見。なんでも、会場には加藤鷹センセイの姿もあったようで、これは是非お笑いステージの司会だったイジリー岡田も呼んで、18禁の「ギルガメッシュ・ステージ」をやってほしかったもんだ。間違い無くベスト・アクトになってたであろう予感がビンビン(性的な意味で)だぜ。というわけで、音速でざっくりレポ。

■TOKYO 8.9sat■

THE METROS
演奏うんぬんよりも、あの不遜な態度とVo.の眼光がたまらんね

LOS CAMPESINOS!(メッセ内部のマリン中継スクリーンで)
相変わらず楽しそう。ヴァイオリンの娘かわいすぎ。

THESE NEW PURITANS
「ライブ・バンド」とは呼べないけど、“ELVIS”最高。

Perfume
超満員でステージに入れてもないのに、飢餓感の膨れ上がったバカどものせいで将棋倒しに巻き込まれて死にかける。プレミア感はあるけど、主催者が確実にステージ選択を間違えたよな。期待していたのっちの美脚も拝めず、“チョコレイト・ディスコ”の後のやたら長いMCに見切りをつけてソニックへ避難。

BLOOD RED SHOES
実はもう3回目。さすがにちょっと食傷気味だわ。

YELLE
これは盲点、超大当たり。ルックスもパフォーマンスも完璧で、肝心の楽曲もフランス語だったりするのに激キャッチーで思わず身体が動いてしまう。帰宅後に覗いた某掲示板でも絶賛の嵐で、さっきHMV行ったらCD完売していて買えませんでした...。本年度ベスト・ニューカマーに決定。

BAND OF HORSES
土臭い骨太ロックで、KOLを1stのテイストのまんま進化させなかったかのような男らしさが好印象。

THE SUBWAYSスクリーン)
いきなり“Oh Yeah”合唱させようとして滑ってる(泣)。紅一点シャーロットもかつてのキュートさは失われ、このバンド自体も見限ることに。

SANTOGOLD
直立不動のパントマイム的なステージングとか面白いんだけど、如何せん前出のイェールが良過ぎた所為か、あんましグッと来ない。

CAJUN DANSE PARTY
前半は曲調がスロー過ぎて退屈。Vo.カッコつけすぎ。後半のヒット曲連発で持ち直すも、やや不完全燃焼。ただ、ダニエル君の声量と、ベッキーちゃんのパイオツ(推定Jカップ)と、何よりギタリストのセンスとテクニックには脱帽。あいつのソロ・アルバムだったら買ってもいいぞ。

TRIVIUM
暴れん坊“将軍”メタルでした。フロントマンは日系かな?

THE KILLS
まさかのドタキャン。大阪ではフツーに登場したらしいので、機材トラブルは120%ウソだね。ホテルが謝罪に出て来なかったのもおかしいし。どーせヒスの北村さんとかと青山のル・バロンかレッド・シューズで酔い潰れてたんだろ。と思ってたらホントにそうっぽい。プロ失格。

(もらってきた)

DEATH CAB FOR CUTIE
ごめんなさい。意外にも予習の金が回らなくて全然曲知らないんです。でも、超良質なUSインディーであることは理解できた。単独までには勉強します。

THE VERVE
アデルはキャンセルだし、もうフレンドリー・ファイアーズも捨てて早めにマリンのアリーナまで駆け込む。結果、超・最高。単なる懐メロ大会になど終わらず、リチャード・アシュクロフトの挑発的なパフォーマンスとカリスマ性に、オーディエンスもぐいぐい引っ張られる。演奏で圧倒されるようなことは無かったけど、段々と日が落ちて行く絶妙なシチュエーションといい、見事なライティングといい、次々飛び出す名曲群といい、文句無しの初日ベスト・アクト。“Bitter Sweet Symphony”じゃなくて新曲で締めるところも未来を向いてて好感。もう“The Drugs Don't Work”のやり直しですら格好良かったよ。

THE PRODIGY
1曲だけ。ステージ・セットすげー。客入りガラガラだったけど後半はどうだったんだろ?

SEX PISTOLS
超大入り。ま、どうせ一見さんが大半でしょうが。ちょうど“God Save The Queen”をやり始めたのには漲ったが、後日の単独(爆)に取っておく。

PAUL WELLER
きっとファンにはたまらないんだろうけど、予備知識ほぼゼロにはつらい。

PENDULUM
もうダサすぎて大爆笑。客入りも微妙だったのでかなり前の方で観たんだけど、このバンドは色んな意味ですごい。NINからダークな要素をすべて排除して、SFとハリウッド映画とジャパニメーションとシューティング・ゲームとヘビメタと小室ファミリー的要素をすべてごちゃ混ぜにしたような、触れ込みのドラムンベースを軽く超越した人力トランス。意外とメンバーみんな歳いってそうで、超屈強な筋肉を保持してます。同郷オーストラリアのミッドナイト・ジャガーノーツが文系出身だとしたら、ペンデュラムは完全に体育界系出身。おそらく、今は無き六本木ベルファーレで、小悪魔アゲハギャルとメンナク伊達ワルばっかり集めてギグをやらせたら、死人が出るくらい盛り上がると思う。プロディジーの初来日もベルファーレだったっていうしね。

深夜のペズモクは気になったけど、終電間に合わないので諦めて帰宅。

□TOKYO 8.10sun□

SILVERSUN PICKUPS
演奏と紅一点の存在は悪くないけど、フロントマンの声がきつい。無理。

MEG
ダフトパンクみたいなダンサーを引き連れて登場した時点で、何だか観ているのが恥ずかしくなって即退場。

THE TING TINGS
最高。アー写だとやたらケバいケイティ嬢もかわいいし、演奏も必要とする音だけがちゃんと鳴ってて素晴らしい。マウンテン・ステージをかなり埋めていたけど、iPodのCM(笑)起用だけで注目したファンでさえも、確実に虜にしたであろう圧巻のパフォーマンスでしたが、泣く泣く移動。

MGMT
悪くないけど、ちょっと期待しすぎたかなー。ただ、終盤の“Time To Pretend”〜“Kids”はさすがにクソ盛り上がった。グラストの映像でも思ったけど、ギタリストがとにかく暴れ過ぎ。

LATE OF THE PIER
ちょうど“Focker”聴けてホクホク。アルバム買おーっと。

MUTEMATH
各方面で評判のようだが、正直よくわからん。

POLYSICS
いかにDEVOが好きか分かった。カヴァー演ってました。

BIFFY CLYRO
メンバー全員、上半身ハダカでした。

CRYSTAL CASTLES
ただ叫んでるだけじゃん、と言ったらオシマイか? ルックスはいいけど微妙かも。原宿アストロでの単独の方が良かったね。

JUNKIE XL
盛り上げ上手。コープレの“Talk”のリミックスとか、初登場のくせにサマソニの客層を分かってるね。

DOES IT OFFEND YOU, YEAH?
アルバム聴いときゃ良かったかなー。まあいいや。

AGAINST ME!
どーでもいいですよ。

BOOM BOOM SATELLITES
キラーチューンはほとんど後半にまとめたようで聴けず、印象が弱い。

SUPER FURRY ANIMALS
新曲含め相変わらず平均値高いですが、やはりサマソニ向きではないのかな...。最後にんじん食べたり投げたりしてました。

ALICIA KEYS
プロですね。もはや非の打ち所がない、徹底的に磨き上げられた究極のエンターテインメント。彼女にショウビジネスの底力を垣間見ましたよ。歌もピアノもバック・バンドも完璧だし、何より終盤の黒人男性コーラスとの掛け合いには全身鳥肌立ちまくり。日本人じゃ一生彼らのレベルに追い付けないような気がします。それに、単純に「画(え)」になるしね。ラストの“No One”大合唱も今年のサマソニのハイライトのひとつ。マドンナ、セリーヌ、ホイットニー、アヴリルの次に日本のドームを制圧するのは彼女に他ならないでしょう。これだけで充分チケット代のモトは取れた。当然、2日目ベスト・アクト。

COLD PLAY
各地で賛否両論のライブですが、正直、結構楽しめました。たまにはこんなベタベタの芸能ライブもいいもんだなと。話題の“世界に一つだけの花”カヴァーの件にはあえて触れませんが、Lブロックのアリーナにいたら、すぐ後ろのお立ち台で突如アコースティック・セットを繰り広げた時はさすがにアガったし、こんなにマリン・ステージがびっしり埋まっているのを自分の目で見たのは、’05のオアシス以来だったのもあって。去年の大トリのアークティックが「トリですが何か?」と言わんばかりのそっけないパフォーマンスだった所為か、その前に登場したカサビアンが絶賛されていましたけど、そういうことなんですよね。熱心な洋楽リスナーなんてまだまだマイノリティーだし、夏フェスの締めくくりは、分かりやすくて誰もが知ってるアンセムで大合唱したい人が多いわけですよ。そういう点で、コールドプレイほど打ってつけの存在はいなかったのかも。
 それにしても、ホント新作の楽曲はちゃんと演奏してるのか不明なぐらいイーノの打ち込みしか使ってないよな。まあ、クリス・マーティンの一切驕らない過剰なサービス精神とおバカっぷりには笑わせてもらったよ。ステージにちょこんと置かれた古いテレビに、例のドラクロワのバック・フラッグ。レーザー光線や紙吹雪、そしてまさかのアリシア・キーズ飛び入りと、フェスならではの豪華な演出には呆れつつも、アンコール無しでも大半のオーディエンスを満足させたであろう予定調和のライブは、世界一商業的に成功を果たしているバンドなのに腰が低い、コールドプレイの「いいひと」らしさが全面に露呈されたもので、ぶっちゃけ、クリスのプロピア疑惑含めちょっと好きになったわ。ボン・ジョヴィ目指して頑張ってください。


(この距離は大金投じても二度と無いかも)

最後のお楽しみ、恒例の連発花火にどよめいて、大団円。MCのサッシャがやたらと「来年は10周年ですよー」を誇張していたので、何かありそう。初の3日間開催もまことしやかに囁かれているし。というわけで、サマソニ’08終了。

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P.S.S.P.
 ビーチ・ステージのアデル&アルバートのキャンセルによって、まったく意味の無くなったピストルズの単独ライブも行って来ました。ジョニー・ロットンはユニオンジャックのトランクスを履いていて、途中オーディエンスに生ケツを晒していたりして、まるでクレヨンしんちゃんのようでした。自分は“アナーキー”と“女王陛下万歳”と“EMI“”以外は冷静に観ていたけど、老若男女が混在した客層も、相当盛り上がっていましたよ。シドを除外すれば、完全なるオリジナル・メンバーだったしね。あんなに多くのカンやペットボトルや人間が飛び交う光景を見たのは初めてだったし、上下スーツでブリーフ・ケースを持ったままダイヴしていたサラリーマンには死ぬほどワロタ。スタジオ・コーストのVIP席には、アンダーカバー高橋さんとか大貫憲章さんらしき人物も発見。15年以上ファンだった美容師の友人も相当楽しめたようだし、日本ではこれで見納めってことで。いやー1週間で京葉線3回はやりすぎたね。お疲れ様でした、自分。

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